南向き窓の有効性~南面道路は本当にベスト??~
こんにちは。東武ハウジングのクボです。
すっかり春めいてきましたね。
前回掲載し忘れた事務所前の水仙の鉢。うっすら蕾が黄色い♪
さて今日はこんな気持ちのいい季節にはぜひ開放的にしたい窓のお話です。
弊社の建物はリビングを南向きに配置し、はき出しの窓を設けることが多いです。
(弊社に限らず、南向きに大きい窓はほとんどのおうちでありますよね。)
はき出しの窓というのは箒(ほうき)で掃き出せる窓、床面から高さ2mくらいの大きい窓のことです。
箒で掃き出すという発想は、現代ではあまりないかもしれませんが(^-^; 掃き出し窓からは外に出られるので、お庭へのアクセスや防災・避難経路としても有効な窓。
余談ですが、現在のおうちは勝手口を設けないことも多いので、外に出られる場所は玄関のほかに最低1か所は設けたほうが良いです。
ちなみに弊社では南向きの掃き出し窓は90%以上、キッチンなどの勝手口は50~60%くらいの施工率です。
防犯上の理由や使わないからということで、勝手口も少なくなっていますね。
さて本題の南向きの窓、あえてご説明しなくても良さは体験でわかるかと思います。
日本の緯度では冬は太陽の角度が低く、夏は高くなるので、冬は日射(太陽の直接の光)が室内まで入り込み、室内を温めます。
逆に夏場は南向きの窓からはあまり日は入らず、建物の上部に集中します。
また、実は真夏は南向きの日射量よりも東西の日射量の方が多いのです。
だから南向きの窓は夏も冬もオールシーズンを通して快適と言えます。
少し気を付けたいのは西向きの窓。
夏の強い西日は皆様もご経験があるかもしれませんが、西側に大きい窓があるときは夏場にそれを遮る工夫が必要です。
最近はやりの縦型ブラインドは東西の窓の日射を遮って、ある程度外の明るさは取り入れることができるので東西向きの掃き出し窓に適しています。
古来からずっと日本の建物は南向きに建てられていますが、太陽の方を向いているという以上に合理的な理由があったのですね。
で、また少し視点を変えて 土地を探す場合に「南面道路の土地が人気」というのを聞いたことがあるでしょうか。
南面道路の土地というのは、接道が南側にある土地。
南側からその土地に入れる土地のことです。
南側に道路があると、その土地のすぐ南側に家が建たないので(当然、道路があるからです)、南面が広く開いているという点で採光に有利です。
区画が狭く、住宅が密集しているような場所では、南側が道路だと間取りを作成しやすいとは言えるでしょうね。
ただし、道路は不特定多数の人が通る場所ではありますので、適切な目隠しがないとせっかくの南側の窓をいつも閉ざしていないといけないという弊害もあります。
ルーバーや目隠しフェンスで道路からの視線を遮ると快適に住めるのかなと思います。
逆にある程度の土地の広さがある場合には、北側に道路があったほうが南面にプライベートなお庭をとりやすいですし、北側は窓が少ないので人目を気にする必要がありません。
東西側に道路がある土地では、建物を北側に寄せることで、南面を少しでも開けて採光を確保することが一般的です。
なので、結論としては「南面の窓は日本では有効」であることは間違いないですが南面道路が良いかはケースバイケースかなと思います。
土地は大きさも形状も立地も個々の要因が多く、1つの面だけで良し悪しを判断することはできません。
土地を購入する場合には建物をどのように建てるかまでを考えて、購入しましょうね。
最後に3/27-28の見学会のご案内ですが、今回の南光台南完成見学会は北側道路です。
北側に駐車場を確保しつつ、さらにひな壇の宅地を上手に利用して南側にお庭をとっています。
参考になること間違いなし!ですのでぜひご来場くださいね。
それでは、また。
見学会の詳細はイベント情報をご覧くださいね!
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