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換気システムは24時間回しっぱなしでお願いします。

こんにちは。東武ハウジングのクボです。

梅雨らしい雨模様が続いています。

ジメジメの季節は洗濯物が乾かないとか、色々大変ではありますが、今は除湿できる機器がたくさんあって便利ですね。

代表的なものにエアコン。

最近のおうちにはランドリールームを作ってそこに乾燥機を付けたりもしています。

梅雨で洗濯物が乾かなくて困る、というお悩みいらずな家ですね(^-^)/

弊社施工のランドリールーム。左上の機械がダイキンの乾燥機です。

さて今日は、前回高気密・高断熱の家の注意点を書いた続きで換気についての注意点。

昨今は法律で建物には24時間換気を付けることが義務付けられています。

以前は建材などに使う接着剤にホルムアルデヒドなど有害な物質が含まれており、2時間で部屋の空気を総入れ替えすることが必須となりました。

建築材料に使うものはホルムアルデヒドの放出基準を明記する様になって、ほとんど排出しないF☆☆☆☆(フォースター)が主流となってはいます。

ただ、建物については法令で厳しく制限があったりするのですが、家具などには意外とまだ使われているそうで、新しいおうちにはやはり新しい家具が入ることも多く気を付けなければいけません。

そこで、私がこの記事で言いたいことは1つです。

「24時間換気は絶対に止めないでください。」以上です。

ホルムアルデヒド等に気を付けて自然素材で作った家だとしても、人間が中にいれば酸素を消費して二酸化炭素を発生させています。

昔の家はあちこち隙間があったから換気扇なんてコンロの火を使うときだけ回せばよかったのですが、今は違います。

高気密・高断熱の家は換気扇なしでは空気が滞留します。

窓を開ければよさそうですが、窓換気で空気の入替が出来るのはその部屋だけです。

家全体の空気を入れ替えるのはけっこう難しいのです。


換気の種類は3種類あって、住宅で使われるのは第1種と第3種です。

第1種換気は熱交換器を使って給気も排気も機械で行います。

第3種換気は排気を機械(換気扇)でして、給気は各お部屋に給気口を付けます。

第1種換気の方が部屋の温度を変えないで空気の入替ができる点で優れていて、高気密の家には向いています。

デメリットは換気扇(吸気用と排気用)をたくさん使うのでコストが高くなります。

弊社や多くの建築会社で採用しているのは第3種換気です。

コスト面でかなり優秀ですが、給気口からは外の空気が外の温度で入って来ます。

冬でも寒いと感じるほどではない風量ですが、断熱がしっかりしていないおうちだと逆に気になるかもしれません。

ちなみにフィルダーは通すので虫や外の砂埃などが入ってくることはありません。

3種換気のデメリットは温度のほかに1か所の窓を開けると奥の部屋からの給気が止まってしまうことなどがあります。

給気が第1種と違って強制的にしていないので、大きな開口があるとそこからの空気の流入で十分なため給気口から空気が入らなくなります。

いずれにしても機械換気は高気密の家で窓を開けない状態で効率よく作動する様にできていると知っておきましょう。


第1種換気と空調を上手に組み合わせた「全館空調」も今はメジャーになって来ました。

私も先日、噂の「Z空調」(ぜっくうちょう)の体験会に参加してきましたよ。

真夏の暑さも真冬の寒さも家の中には入ってこない快適な家。

気になる導入コストも家全体で130~200万円程度の上乗せでお得感すら感じました(笑)。

ただし、全館空調は秋や春の気候がいいときも家に誰もいないときもエアコンをずっとつけた状態にしておくのが基本なので、昼間誰もいない家には過剰スペックかな?とは思いました。

室内でペットを飼っているおうちやお年寄りが常におうちにいるようなご家庭では検討の余地ありと思います。

弊社は標準仕様を第3種換気にしているだけで、第1種換気も全館空調も対応できますので、気になる方はご相談くださいね。

もちろん、全館空調はランニングコスト(主に電気代)がかかります。

導入コストとランニングコストをよくご検討の上、設置頂ければよいと思います。

第1種換気は優秀ですが、「電気代がかかるから止めてしまう」というのは本当にダメなので、そこだけは注意して頂きたいです。

それでは、今日の所はこの辺で。失礼いたします。

ちなみにこの記事のメイン画像は体験会で見たZ空調のメインダクト換気扇(床下に設置)の写真です!!

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不動産部 クボ

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