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新築住宅に和室や小上りが必要かどうか

こんにちは。東武ハウジングのクボです!

1月から続くお引渡しラッシュが今週少し落ち着いた感じがします。

施主の皆様の喜びと笑顔が私たちの喜びです。

「お客様の声」はいつでもお待ちしていますので、ぜひお寄せくださいませ。


さて今日は、人気の間取りで必要かどうかが半々に分かれる「和室」について。

近年和室付きの住宅は徐々に衰退していると感じます(^-^; 

この会社に入ったばかりの頃にも似たような内容の記事を書きましたが、その頃の建売住宅は1階にLDKと和室を配した4LDKがとても多かったです。

建売住宅の「和室」というのは古き良き本格的な和室(6畳間、押入、仏間付など)ではなく、「和室コーナー」くらいのものです。

和紙畳や化学繊維などの薄い畳を使っていますし、クローゼット扉(折れ戸)の収納がついていたりします。

もちろんご希望によりますが、弊社で作る和室もこの「和室コーナー」が今は多くなりました。

私が入ったばかりの7年前にはまだ「畳屋さん」に本物の畳を注文していたのですが、ここ数年は頼んでいませんね。

ちなみに古き良き和室というのはこんな感じ。

2間続きの仏壇、神棚付き。平成31年の竣工でしたので3年ほど前です。

最近の和室施工は和室にしろ小上りにしろダイケンの和紙畳を利用しています。

こんな感じの仕上がりです。

和紙畳のメリットは丈夫さや防水・防汚性能もありますがやはり価格面と施工性です。

色も選べてデザイン性も高いですね。

本格的な畳を敷くには段差解消のために下地の施行をしなければなりませんが、和紙畳は薄いのでフローリングと同じ下地で入れることができます。

畳自体も安価ですが、施工の手間も省けてコスパが良いです。

それで今日は本格和室の方ではなく、畳コーナーや小上りは必要ですか?というご提案です。

いや正解はないのですがね。

必要な方には必要ですし、いらない方にはいらないものなので。

小上りの施工例。40㎝の高さは座りやすいです。

検証1:子育てに便利?

和室の使用用途でいちばん多いのが「子育て」に便利というお声。

キッチンから目の届く和室で小さな子供を遊ばせたり、お昼寝したりに利用できるのが最大のメリット。

敷物やお布団を出さなくても、座布団1つでコロンと寝れてしまうのが素敵です。

小上りだと本当に小さい子は落ちると危ないので、フローリングと段差のない和室にするのがおススメです。

小上りは40㎝くらいの高さにすると腰掛けるのに便利で親は楽ですが、お子様が小さいうちは落下防止の柵を設けるか、落ちても平気なように小上がりの下にクッションなどを敷いておくなど対策をして頂ければと思います。

検証2:介護に便利?

こちらは親御さんのお部屋であったり、自分たちが将来的に2階の寝室に上がるのが大変になったらと考えている方も含めてです。

これまでの生活習慣が和室で、布団の上げ下ろしをする生活がご希望ならばもちろん和室が良いです。

寝室として使う場合は最低でも4.5帖以上あると良いです。さらに押入れも必要ですね。

ただし、「介護」の場合にはどうしてもベットの方が便利になってくるので、あまり和室はおススメしていません。

小上りなら高さがちょうどよいとお思いになるかもしれませんが、リクライニングのベッドでないとお食事が大変だったり、寝返りの補助などをするにも和室だと補助者の体勢が辛いです。

もちろん和室にベッドを置けばよいことですが、安定感や防汚性などを考えるとフローリングが勝ります。

また高齢者の歩行を補助するワゴンやカートのようなタイヤの付いたもの、また杖なども、フローリングの方が作動しやすいと言えます。

検証3:寝室としての利用は?

これまで和室での寝起きをしていたり、和室中心の生活をしていた方にはもちろん本格的な和室をお造りすることもできます。

布団の上げ下ろしも(私はすでに面倒になってしまっていますが(^-^;)朝のルーティンには健康的と思います。

ここは寝たきりになることなど考えずに、生涯元気にルーティンを繰り返すのも素晴らしいです。

あとは和室にローベッドもご検討ください。

マットレスの高さくらいしかない20~28㎝くらいのベッドです。

和モダンな雰囲気になってとてもカッコよく、和風ホテルや高級旅館などでも採用されています。

布団の上げ下げはしないので、常に布団出しっぱなしにはなってしまいますが、ベッドだと思っていただければ(^-^)♭

検証4:その他の利用~色々使えます!~

当然和室は畳が敷いてあることがメリットですので、直接座ったり寝転んだりできる場所。

ヨガマットを敷かなくてもヨガや体操、ストレッチする場所などに適しています。

座卓で食事は足がしびれるので最近あまりないのですが、小上りならばベンチとして利用もできるので、お客様が来た時にはダイニングテーブルを寄せて、普段は4人掛けのダイニングセットを6人で使うことができます。

小上り側に座布団を敷けばインテリアとしても素敵ですし特に疲れることもありません(背もたれはないけど)。

初めから小上りにカウンターをセットして、腰かけて勉強やお仕事をするスペースにしている施工例もありますよ。

他にはやはりその雰囲気を楽しむ。

ちょっとした掛け軸や置物も和室だと見え方が違います。お茶やお花を習っている方には憧れの空間になるでしょうし、いつもはリビングで過ごす時間も和室では雰囲気が変わり贅沢な時間になります。

検証方式で書いてみましたが、子育て◎ 介護× 寝室、趣味、その他はお好みで!という感じでしょうか?

個人的には和室で育った世代でもあるので、和室が減っていくのは寂しくもあります。

ただやはり今は合理化の時代でもありますから、ベッドの便利さには勝てないところがあります。

もし自分が家を建てるなら、花を生けるためにほんの少しだけ造りたいです。

その使い方によって必要な場所や大きさも変わって来ます。

残念なのは、何となく作ったものの全然使わない部屋になってしまった・・・とかなので、よく検討し必要に応じてご注文下さいませ。

皆様の間取り検討に何かお役に立てましたら幸いです。

それでは、また。

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一級建築士事務所 東武ハウジング

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不動産部 クボ

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