もうすぐ梅雨。建物を建てることは養生をするということ♭
今にも降り出しそうな曇天の仙台。
関東以北はまだ梅雨入りしていないようですが、今日は怪しい空模様です。
ただ、明日からは晴れてまた暑い予報なので、東北の梅雨入りは6月になりそうですね。
南の方は例年より早い梅雨入りでしたが、こちらの方は例年とあまり変わりなくなりそうです。
そんな中でも絶え間なく続いていく建築工事。
今日は材料を濡らさないためにしている大切なお仕事。養生について情報提供をしたいと思います。
弊社の建築は基本的に木造建築ですので、柱や梁などの木材を雨に濡らさないことはとても大切。
木材はもちろん、木を切って整形したものですが、「乾燥していること」がとても大切です。
切ったばかりの樹は当然生きているので、中を水がたくさん流れています。
この水分を長い年月をかけて抜いて、乾いて硬くなった状態が木材。
乾燥には自然乾燥だと年単位の時間がかかっています。
それを濡らさないのは木造建築の基本と言えます。
水を吸った木材は膨張したり脆くなったり、扱いづらくなるのです。
で、濡らさないためにどんなことをするのか?は意外と簡単、でも大変!
ブルーシートで常に材料を覆います。
わかりやすく写真で見てみますね。
まずは建物の基礎をつくるのですが、コンクリートも乾燥するまで雨や雪にはさらしません。
上から水がかかっても脆くなるわけではありませんが、表面に模様が付いたり汚くなる原因になりますし、水がたまると次の作業に響きます。
なので、しっかり養生。
基礎がしっかり出来上がったら、ブルーシートを外して土台を敷きます。
そこから柱を組んで屋根まで一気に木工事(余談ですが、この期間は意外と短いです)。
雨の気配がない時期は養生をしませんが、梅雨時や冬場、雨予報の前日はその日の作業が終わったらブルーシートです。
たかがブルーシートで巻くだけ、ですが、家は大きいので数人での作業ですし、風などで飛ばないためにしっかりとロープで止めたり、意外と大変。
これを屋根材と外壁を終えるまで繰り返すので、梅雨時の建築は実は結構大変です。
対策としては、この木工事の期間を極力少なくすることや時期を考慮する事。
屋根等を早く取り付けてしまうことですね。
数年前に秋の気候のいいときに台風が来まして、木工事の現場が県内あちこちに3ヶ所とかあった時には、前日はもう養生祭りでした。
ただでさえ台風は、現場にある仮設のゴミ置場や材料などが飛ばないよう気を使いますし、ブルーシート程度ではどうしても水が入ってしまいます。
何人かで作業した後、責任者が見回りに行ったりと会社全体が台風対策に追われていました。
幸いにも東北は台風直撃は少ないのですが、月に何回も来たら作業が進まなくて大変だなと思いますね。
仙台もこれから、梅雨、そして台風シーズンの到来です。
6月頭から木工事の始まる現場もありますが、養生をしつつ、しっかりと仕上げていきますので安心してお任せくださいね。
木造建築はこういった手間もありますが、日本の気候にあった丈夫で温かい家ができます。
住んでからも湿気対策や結露対策は必要ですが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼致します。
お読みいただきありがとうございました。
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一級建築士事務所 東武ハウジング
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