建築物の省エネ説明義務と省エネ性能
こんにちは。東武ハウジングのクボです。
見学会のご案内や御礼以外でブログを書くのが久しぶりになってしまいました。
今年も気が付けば残すところ1カ月半です。年賀状が発売になると「今年も終わるな」と思います。
さてそんな2021年の建築業界でのトレンドと言えば「省エネ説明義務化」と呼ばれる法改正の施行ではないでしょうか。
今年の4月より小規模の戸建住宅でも建物の省エネ性能について建築士から建築主に説明することが義務付けられています。
建物の省エネ計算は複雑でわかりにくく、私のように少しかじっただけの人間では到底計算できないです。
ただ分かったことは平成28年に法改正されたときに「基本基準」が設定されていて、そこから何%削減できたか?という表現をしているということ。
省エネ性能の基準をクリアするということはその基準を10%削減するということ。
更に15%削減するとトップランナー基準をクリアし、長期優良住宅の基準にもなっているそうです。
また外皮計算でのUA値が断熱性能の指標であり、これは地域区分ごとにクリアする必要があります。
北海道は区分1~2、沖縄が8と8段階に区分けされており、宮城県は4です。
4地域での外皮計算の基準値は0.75W/㎡Kとなっています。
UA値は数値が低いほど優秀で北海道の北の方など1区域では0.46 W/㎡Kが基準値になっています。寒いのでより高い断熱性能が必要なわけです。
建物の断熱や省エネの基準を勉強するときにいつも思うのは「もっとわかりやすくできないのか?」ということですが、まあ仕方ないですね(^-^;
あとは断熱性能は暖房効率だけでなく冷房効率にも同じように影響するのに、南の方は基準が緩くて良いのか?というのも少し疑問です。
いずれにせよ、これらの省エネ性能を弊社の建築物はクリアしていますよ、ということをご説明することが今年から義務になっています。
さらに弊社では、建物独自の正確な省エネ性能をご提示する場合には有料でBELSの取得をしております。
申請は外注して省エネ計算を委託しているため、設計・計算料と申請費用を別途いただきます。
今年は説明の義務化とグリーン住宅ポイントへの対応もあり、これまで10件の着工件数の内5件の性能評価を依頼しました。
すでにすべての結果が出ていて、BELS☆評価は5つ。
一次エネルギー消費量の削減率は26~29%。UA値は0.56~0.50という結果でした。
特に性能評価を出す家について断熱材を変えたりはしておりませんので、概ね当社の建物はこのくらいの数値だと言って良いのかと思います。
数値の差はやはり窓の大きさや開閉などによります。
FIX窓が多いと少し数値が良かったです。
数値にこだわるのならば、窓を少なくして断熱性能を高め…などやりようはあります。
サッシもトリプルカラスにするとか。(もちろんその分のコストは大きくなります。)
ただ、宮城県はそこまで極寒の地ではないですし、焼きつくような猛暑も少なめです。
省エネ性能は意識してクリアしつつも、適度な性能・程よく高性能な家を適切なコストで提供していけたらと考えております。
性能についてのご質問はお打合せの際などにびしびし頂けましたら幸いです。
お問合せページからのご質問にもお答えできますので、ご不明な点はぜひお気軽にお問合せ下さい。
それでは、また。
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一級建築士事務所 東武ハウジング
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